日本大学商学部・遠藤研究ページ
2002.06.10
高校野球における野球留学について
テーマ提供  小林 直敬
【テーマ選択の動機】
 高校スポーツで世間的に注目度の高いものといえば高校野球が挙げられると思う。 甲子園大会の試合は全てNHKで放送されており、スター選手が活躍すればスポーツ 新聞の1面に取り上げられることもある。このような注目度の高さをいかそうと私立 の学校は野球部を強化して学校の宣伝にしているところもたくさんあるのだ。野球部 を強化するためには地元の優秀な選手を集めるのが一般的なやり方である。しかし、 一部の学校では遠く離れた地方から選手を集めその選手を中心に野球部の強化を図っ ているのである。このような選手のことを「野球留学生」という。そしてベンチ入り 選手のほとんどが県外出身者で占められている甲子園出場校も目立つようになり賛否 両論を呼んでいる。もしみなさんの地元でこのような学校が甲子園に出場したら素直 に応援することができるでしょうか?そこで今回はこのテーマを選択してみました。

【論点】
1、県外出身者で占められている学校を地元代表と呼べるのであろうか?
2、自分が活躍できる場を求めて遠く離れた学校に進学する選手の気持ちは理解でき るか?
3、毎年、このような学校ばかり出場していると大会がつまらないものになってしま うのではないか?
【話し合いを終えて】
 野球留学について肯定派の人が多かった。それは選手が強いチームでもまれたいなど といった意見を根拠に地域よりも学校重視という考えから肯定的な見方をしていた。だ が高校野球は昔から地域密着型として多くの人に親しまれてきた経緯を考えると最近の このような状況は素直に受け入れられないと自分は考える。また私立高校は生徒確保の ためにマスコミの注目度が高い野球部を学校の宣伝に使っているところがたくさんある。 その結果としてこのような野球留学問題を招いてしまっているのではないだろうか。 地域密着型として発展してきた高校野球の面白さを失わないためにも今後、この野球留 学に対して何らかの対策が必要であると考える。
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