森喜朗首相は１１月３０日、首相官邸で、シドニ−五輪の女子マラソンで
金メダルを獲得した高橋尚子（２８）に国民栄誉賞を贈った。日本人陸上選手
として戦後初の金メダルを獲得した功績を認めたもので国民栄誉賞は映画監督の
黒沢明氏に贈られて以来２年ぶり１５人目。
今回の高橋選手の国民栄誉賞受賞問題について、いろいろな意見がある。まず
国民栄誉賞の定義は広く国民に愛され、前人未到の業績をあげた人に内閣総理大臣の
決定により送られる表彰。１９７７年、プロ野球の王貞治選手が最初。（広辞苑）
となっている。今回の高橋選手の受賞はオリンピックでの業績をたたえられ受賞したと
思われるが、オリンピッツで活躍したということならば、他のメダリスト達はなぜ
受賞できないのだろうか。例えば柔道の田村亮子選手だってもらう権利はあったの
ではないか。（田村選手は総理大臣顕彰が授与される予定）
また今回の受賞には高橋選手の人気を利用して、森内閣の人気をあげようとしている
ようにも見えると言う意見もある。
高橋選手は現役の選手であり、これからも活躍することも大いに考えられるので、
今回の受賞は少し早すぎたのではないかと思う。
政府には国民栄誉賞を与えるにあたってなぜその人が、その時期に選ばれるのか
という基準や理由を、もっと明確にして欲しいと思う。
|